「罪汚れはいや増すとも」舛田基一牧師
「主なる神が造られた野の獣のうちで、最も賢いの
は蛇であった。蛇は女に言った。」創世記3:1-7
1.蛇と女の対話
蛇も神が創造された被造物のひとつにすぎません
が人を神から引き離す道具としてここでは登場し
ます。新約聖書の黙示録12章9節では「あの古い
蛇」という表現がありますが、蛇は悪魔をあらわす
象徴として理解されています。蛇の正体は何か?と
いうことよりもこのテキストで重要なのは蛇の誘惑
にそそのかされて、心動いてしまい罪に走った事実
です。さらに、罪を犯した自覚すら失い、ただ神に
裁かれるのではないかと恐れ、「蛇がだました」「あ
なたのくださった女が・・」と責任の転嫁に躍起に
なっているのです。これが罪人の姿です。ダビデ王
は罪を心に隠している時、「罪が魂を蝕む」経験を
しました。詩編32章34節しかし、神は罪人をその
まま放置されないで、一対一で語りかけ救いの道を
示そうとされるのです。罪汚れが増しても、主の恵
みの豊かさはそれをはるかに上回っていることを
信じましょう。