教会の十字架 (リフォーム中の屋上からの撮影)
「旅するアブラハム その2」舛田基一牧師
「アブラムは、主の言葉に従って旅立った。」
創世記12章4節
1.アブラハムという名前には、単なる個人以上の
意味が込められています。
古代へブルの世界では、アブラムという名は族長
を代表とする種族全体をあらわしていました。
アブラムがハランを旅立ったとありますが、そ
れはアブラムを長とする群れ全体が神に従ったこ
とを意味するのです。
いつも大きな責任を背負うアブラハムでしたが、
神の言葉を群れの代表として聴いていたのです。
私たちも神の言葉を聴く時、関わりのある隣人
に祝福が及ぶことを期待しましょう。
古いようですが旧約的な個人と全体を切り離さ
ない考え方は、最も安心できる人間関係の理想で
す。
アブラハムの信じる神を、その家族や仲間は信
じたのです。
今だ何も見ていないし与えられていないのに、
神の言葉だけを信じてあたかも与えられているか
のように確信して行動した父に、人々は従いまし
た。
神を信じる者は、本当の意味で人々から信頼され
尊敬されるのです。