聖書 1コリント16;13-24
「アジア州の諸教会があなたがたによろしくと
言っています。アキラとプリスカが、その家に集
まる教会の人々と共に、主においてあなたがたに
くれぐれもよろしくとのことです。」
1・パウロを支えた人々
アキラとプリスカ夫妻は全面的にパウロの
宣教を支えていました。コリント書のラストから
は、パウロがチームで動いていたことがわかり
ます。一人で十人分働くよりも、十人を育て、
共に働け!です。
伝道者アポロに対しては
キリストをもっと正確に語るように指導しています。
(使徒言行録18:24)
当時、驚くことに信徒が若い伝道者たちを単に経済
的に支えていたのではなく、もっと大きな役割を果
たしていたのです。
雄弁なアポロでしたが、伝道者としての弱点をこ
の夫妻は見抜き、実際に教育・指導まで行っていた
のです。使徒言行録の時代、驚くことに信徒が若い
伝道者たちを一人前の伝道師・宣教師牧会者に育て
上げる役割を果たしていたのです。
日本では信徒は遠慮して牧師に意見できないこと
があります。儒教の影響でしょうか、生徒が教師
を教えることなどタブー視されてきました。しかし、
本当に教会が強くなるためには、実を結ぶためには、
正しくキリストを伝えるためには、アクラやプリス
カ夫妻のように主の器を鍛えることが必要なのです。
パウロはワンマンでもカリスマでもありません。
謙虚に信徒の声に耳を傾け、感謝し、共に神の
家族として宣教に励みました。自分を育ててくれた
のが普通の信徒であることを伝えたくて、1コリン
ト16章にはその名が多く記されているのです。
舛田基一牧師