「涙ながらの手紙」 舛田基一牧師
聖書 2コリント1:23-2:11
「わたしは、悩みと愁いに満ちた心で、涙ながら
に手紙を書きました。あなたがたを悲しませるため
ではなく、わたしがあなたがたに対してあふれるほ
ど抱いている愛を知ってもらうためでした。」
1・愛するコリント教会から、心ない批判をパウロは
受けました。しかし、怒りにまかせて裁いたり、正
しさを主張することはありませんでした。
彼はまず神に向かい合い、祈ったのです。
1;23「神を証人に立てて、命にかけて誓います」
人の事よりも、目の前の問題よりも、まず神の前
に祈ることを優先する。どんなに忙しくても、朝主
の前に祈りましょう。たとえ10秒でも1分でも。
2・パウロは、相手を配慮する人でした。相手の心に
何が届いているか。自分の存在が隣人にどんな影響
を与えているか。愛するために、今日1日を生きて
いるか。他者の心に喜びを届けるために私は存在し
ている、と彼は信じていました。
彼はコリント教会を恨んだり憎むのではなく、心底
彼らを思い、心配し、愛の配慮を続けました。
三浦綾子著「綾子・光世 響き合う言葉」より
人間の愚かさは、決して命令やきびしさで直すこ
とはできない。心のしこりを融かすものは、寛容で
あり愛である。
共に荷を負ってくれる忍耐である。